英語の本

【英語洋書】「A Street Cat Named Bob」を読んでみる

2013年3月20日

Street Cat Named Bob: How One Man and His Cat Found Hope on the Streets Street Cat Named Bob: How One Man and His Cat Found Hope on the Streets
James Bowen
Hodder & Stoughton

2012-03-01売り上げランキング : 41315

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イギリスでは2012年にベストセラーになったようで、日本でも原書が丸善の平積みになっていて目に付いたので、家に帰ってから Kindle 版を買ってみました。(丸善さんごめんなさい。
家にもう本を置くスペースが無く・・本屋さんでダウンロードできる端末があれば、本屋さんでダウンロードするかも・・)

あらすじ

路上でギター演奏をしながらその日暮らしの生活をしていたJames Bowenさんがある日、自分のアパートに迷い込んだ茶色の猫に出会います。

自分が生活するのも精一杯で、自身も麻薬からのリハビリプログラムの最中だったBowenさんですが、猫のけがの治療をするなど、ついつい世話をやいてしまいます。
ですが、猫の世話をする程の安定した収入も無く、気になりながらも猫(ボブ)を再び路上に放すのですが・・

英英辞書の必要性を実感

この本の中に何度もでてくる単語で「busk」という単語があります。名詞でも動詞でもでてきます。

これは著者のBowen さんが路上でギターを弾く生活をしていたためですが・・・ネットでは有名な某辞書でこの単語を引くと・・殆どの意味が「大道芸」をする人となります。
一方で、Oxford のアメリカ英語辞典で引いてみると・・・ 「路上でお金のために音楽を演奏する人」とあります。

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イギリスOxford でも主な意味は、路上で音楽を演奏する人です。即興(improvise) という意味もあるみたいですね。

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「大道芸」で読み進めてしまうと、確かに路上で音楽を弾くのは大道芸に含まれるのかもしれませんが、日本語だと「ピエロの格好をしたジャグラー」のようなイメージを指してもおかしくなく・・音楽演奏は一般的に”大道芸”とは言わず、”ストリートミュージシャン”ですもね・・・
細かいニュアンスが必要な英語の本の読書では、やはり英英辞典が必須だな・・と思う一語でした。

英語の難易度

辞書を引くと、所々イギリス英語と書かれた所があり、簡易辞書ではやや難しい所があるかもしれません。
全体的に平易な文で読みやすい気がしました。ただ完全に文章を理解しようとすると、難しい所が多々ありました。ですので読み飛ばしていますが、それでも十分楽しめました。
ついつい全部訳をしたいと思ってしまいますが、TEOIEC 900前半のスコアではそれは難しく、意味の大意がとらえられば次へ次へと読み進める。という訓練だと思って、読み飛ばしました。

英語本の入門本として知られる「Holes」よりかは個人的には簡単に思えたので、「Holes」を所々読み返して確認してみましたが、「Holes」の方が文章が固く小説スルタイルで若干、難易度が高い気がしました。
そういう意味で「A Street Cat Nmaed Bod」は、英語の入門書としてはおすすめかもしれません。この本がちょっと苦労しながらも楽しめれば、他の英語本にも手を出せそうな気がします。英語の Review を見ていても “easy to read” というコメントがあるので読みやすいのだと思います。

英語難易度:★★☆☆☆
(全くの個人的なフィーリングです。何か明確な基準が作れれば良いんですけどね・・)

感想

猫を拾って一緒に生活するようになったお話。と言えばそれまでなのですが、軽い気持ちで読み始めたのですが、途中、涙しそうになったり、微笑ましくなったりと、ベストセラーになっただけの事はあり面白かったです。
ハードカバー、ペーパーバック、Kindle 版と3種類あるのですが、Kindle版を買いました。でもハードカバー版の写真が一番良いんですよね・・・恐らくハードカバー版を買わせようとする出版社側の戦略だと思います^^;。
日本の駅長を務める猫「たま駅長」についての言及もあり、「たま駅長」はイギリスでも有名なんだ。という事がわかりました^^;。

おすすめ度:★★★★

実際のボブと著者の James Bowen さんの動画です。

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