管理人は、高校、大学の時は、電子辞書はあったかもしれませんが、普及しておらずつかった事はありませんでした。
クラスで持っている人も居なかったと思います。TVがブラウン管の時代ですので・・・
そのため、重たい辞書を高校の時は毎日鞄にいれて持ち歩き、大学の時は研究室の机の上に置いていた記憶があります。(写真は大学時代に使っていた辞書)
社会人になってしばらくすると電子辞書が普及しはじめて、今は電子辞書が当たり前の世の中になってますね。どちらかと言うと、電子辞書からさらにスマホにシフトしてきている感じもします。
趣味で英語を勉強するようになって、「さて時代の流れに乗って電子辞書を買おう」と思ったのですが、調べて見ると1万円~4万円となかなかに高額です。
毎日持ち歩きやすいように、1万円くらいの小さい電子辞書を買おうかと思ったのですが「高いなぁ」と思いつつずるずる買わないで来ました。
なので電子辞書は店頭で触った事しかなく、比較はできませんので、単純にタブレットを電子辞書として使っている人がどう感じているか。という事を、同じく検討中の方に向けて、ここにつらつらと書いてみたいと思います。(注:この後、小銭が入ったので結局電子辞書を買いました。記事はこちらになります)
スマートフォンを辞書代わりには?
スマートフォンユーザーなので、はじめ「スマートフォンを辞書代わりに使えないかな?」と思って、いろいろ試行錯誤していた事があったのですが、いかせんタイプがしにくく、使用頻度は高くありませんでした。
使えなくは無いのですが、辞書として気軽に使うにはスマホではキーボードが小さすぎました。
「辞書として使える/使えない」より、「使いやすいか/使う気になるか」という事が重要なんだな。と思いました。
今の時代は、スマホで長文を打つ人がいると思うので気にならない人もいるのかもしれませんが、私はダメでした・・・
タブレット端末を辞書代わりに
当初タブレットを買ったのは、単なる電子機器への興味からでした。私が購入したのは SONYの「Xperia S」というタブレット製品で、この記事を書いている時点で次世代モデルが発表される事になってそれなりに値下がりしてきてお手頃になってきています。
私のタブレットの用途は、はじめは家でゴロゴロしながら Nasne (という名前のネットにつながるSONY製のTV録画機器) にとりためたビデオを見るための端末として使っていました。
少し Nasne について書いておくと、私は、NHKの英会話の番組を Nase で予約録画をしています。PC上で録画した番組が見られるので、後で、PCでメモを取りながら番組を見るのが楽になります。
他にも無線経由でそのままタブレットに番組をダウンロードして持ち出す事もできますが、個人的には外に番組を持って行く事はありませんでした。
- Kindleで洋書を読む
しばらくタブレットを使っていると「Kindleで洋書をダウンロードして英語の勉強をしよう」と思い立ちました。
アンドロイド用の Kindle アプリにも一応辞書がビルトインされています。以下のような感じで単語を選択すると、簡単な訳を表示してくれます。
さらに「全文表示」の所をクリックすると内蔵の辞書を表示してくれます。この辞書アプリはKindleからだけ呼び出して調べる事ができ、辞書の内容としてはそこその内容で、選択した語の語形によっては上手く検索してくれません。
また、たまに調べたい単語を上手く選択できず、指がプルプルする事もあります。
洋書を一つ一つわからない単語に出会う度に調べながら読むのは面倒で、個人的はできるだけわからない単語は飛ばして読んでいきます。調べる気になっただけ簡単に調べる感じです。そういう意味では Kindle の辞書は十分役にたってくれます。但し、ポップアップの表示面積が小さく、出てくる翻訳が的を得てないケースも多いです。そうなると、リンクをクリックして詳細な辞書画面に飛ぶ必要が有り、使い勝手が落ちてきます。そしてその辞書もそれほど精度が高くないので訳が会わないケースもあります。基本的に Kindle 標準辞書は勉強用というより多読用だと思っています。
- 辞書アプリを買ってみる
人間ですので日によって気分が違います。Kindle の辞書で適当に調べるのではなく、たまに勉強意欲が満載の時は、「深く調べたい」と思う時もあります。
そこで「あ。辞書アプリがあるのでは・・」と思って電子辞書アプリを探してみました。
はじめは「スマホの時は使いにくかったな・・・」という記憶しか残っておらず、敬遠していたのですが、結果として今のところ、2つほど辞書アプリを買ってみたのですが、どちらも使いやすいです。やはり画面サイズの巨大さによるところが大きいです。
タブレットに入れた辞書は、打ちやすく、電車の中で左手でタブレット本体を持って、右手の人差し指でホイホイと調べたた単語をキーボードから入力する事ができます。
タブレットが iPadくらいの大きさだと、持ちにくいのかもしれないので(iPad mini だと片手で持てるのでいいかもしれません)、機種依存だと思いますが、私の Xperia S タブレットくらいのサイズだと、私は全然気にならないサイズです。本体が軽いのもあると思います。
縦型にしても表示されるソフト・キーボードが巨大なため、非常に入力しやすいです。
また Kindleに組み込まれている辞書の方が、読んでいる本と連携が良いのは確かですが、SONYのタブレット(アンドロイドタブレット共通?)であれば、画面のメニューから簡単に他のアプリ(この場合辞書アプリ)に切り替える事ができて、使い勝手も十分に良いです。
SONY のタブレットであれば、左下のメニューから起動中のアプリ間をいったりきたりできるはずです。(アンドロイド・タブレット共通の気がしますが、機種によって違うかもしれませんのでご注意を)
辞書をあらかじめ起動させておけば、Kindleの辞書で満足が行かなかった単語を調べ直す事ができます。
私の使い方は Kindle辞書と、他の辞書を気分次第で併用しています。辞書アプリの方を使う頻度の方がやや高い気がします。
普通の授業で使用する
Kindle で辞書アプリを使うようになってから、通常の授業でもこの辞書を使うようになりました。
専用の電子辞書より大きいですが、移動中はタブレットで何かしら読んでいる事が多いですし、私のタブレットはノートより一回り小さいくらいなので大きさは気になったことはないです。
文房具として使用していても全然違和感の無い大きさです。
ただし、自宅でパソコンに向かっているような時は使いません。パソコンを使っている時はインターネットで検索した方が、圧倒的に便利です。適材適所だと思います。
私のタブレット辞書の出番は、
- 家でゴロゴロしながら海外のサイトをタブレットで見ている時
- 電車でKindle で英語の本を読んでいる時
- 英語の講義を受けている時
です。
総評
タブレット端末は現在、4-5万ほどして、この位の価格であれば電子辞書としてはハイエンド機が購入できます。さらに Android タブレットの場合は、タブレット本体に加えて数千円する辞書アプリの購入が必要です。
タブレット端末を本当に辞書しか使わないのであれば、かなり贅沢な投資になり、専用の電子辞書などを買った方が、辞書の種類も豊富でいいかもしれません。
一方でタブレット端末を電子辞書として使うのはとても使いやすく(主にディスプレイが巨大なため)、機能や使い勝手としてタブレットを電子辞書代わりに使うのはおすすめですが、価格を考えるとポンと投資できる金額では無いような気もします。
ですので、辞書以外にも、「電子書籍を読んでみたい」、「家でゴロゴロしながら SONY のブルーレイレコーダーに録画したビデオがみたい。」「家でゴロゴロしながらインターネットをみたい」等(ゴロゴロが多いですね)、辞書以外にもタブレットの使用用途が思い浮かぶのであれば、高額なタブレット端末を辞書代わりに買うのもコスト的に見合う投資かな。と思います。
また、辞書代わりに使うのであれば、(実際に運用してはいないので妄想ですが)、「iPad」 よりも 「iPad mini」 、「Xperia tablet Z」 よりも 「Nexus 7」 のような一回り小さめのタブレット端末の方が、持ち歩き易く使いやすいような気がします。
というのは英語のセミナーで授業を受けていると自然と単語を調べた後、”左手でタブレットを持ち上げて、調べた単語を読みながら、右手でペンをくるくる回している”という体勢に入っている事があります。
ある程度、片手でホールドしやすいコンパクトなサイズの方が辞書として使用する時にリラックスして使えるんじゃないかな・・・というのが私が現在、Xperia Tablet S を辞書代わりに使ってみて感じた事です。でも、iPad を授業にもってきて辞書代わりに使っている人もいたので、ここは人それぞれでしょう。
2014/08 追記
Android の端末の特性だと思いますが、動作がたまに異様に重くなったり、辞書として使用するのが困難になってきたので、Android 端末を一旦初期化しました(すると何故か元に戻りました)。
1つ2つしか特にアプリを追加してない気がするのですが・・・ Android の細かなアップデートや他のアプリのアップデートがどんどん入ってくるので、こういう事もあるのでしょう。
タブレット自体を初期化して、最低限のアプリだけを再インストールして快適さは戻りましたが、Android 端末の不安定さ(使っているうちに少しづつ動作が重くなっていく可能性がある)。という点も少し考慮に入れておくと良かもしれません。
また、英語熱が高じて普通の電子辞書も購入してしまいました。
普通の電子辞書専用機は、タブレットと比較して閲覧性は劣るため、見やすさという点ではタブレットに劣りますが、キーを叩きやすく、検索も早くタブレットには無い便利さがあります。
現在は、PCでWeb検索、タブレット、辞書専用機と3つを用途によって使い分けていますが(贅沢だな・・・)、現在、タブレットの辞書はタブレットで英語の本を読むとき専用になっています。
学生さんが授業などで使うのであれば、個人的には専用機をおすすめします。専用機は小さいので授業を聞きながら、気軽にピコピコ検索するのに優れている気がします。
私が TOEIC 集中講義!みたいな社会人向けのセミナー等に出席した時に、検索に使うのは専用機に置き換わりました。(+たまに携帯で Web検索)
2018/01 追記
久しぶりにこの記事を読んでみたのですが、現在では完全にスマホでの検索に移行してしまい専用機もあまり使わなくなってしまいました。
当時の記事を見ると「辞書として気軽に使うにはスマホではキーボードが小さすぎました」と書いてますが、スマホの使用頻度が高くスマホで英単語を打ち込む事にかなり慣れてきたのだと思います。
人間の感覚というのは変わるので、記録を取っておくのは重要だな。と思いました。
Android タブレットは、既に壊れてしまったので、現在は iPad使いになっていますが、iPadを辞書として使うという事は全くやっていません。iPadは基本ビューワーです。
現在のスタイルですが、
- 外出時に単語を調べる → スマホ (私は英辞郎を使っています。簡単に調べるのであればスマホで十分です)
- 自宅で単語を調べる → PC (基本「英辞郎」ですが + 精度が必用な場合は、Web検索、Longmanです)
専用機の出番は完全にないかと言うと、ネットの辞書データは整理や表現が十分では無い時もあり、そういう時は専用機の専用の辞書を引いています。専用機は複数の辞書が登録されているのでクロスリファレンスして、その単語の持つ意味を想像するのに便利です。
学生さんの基本学習用という意味では、まだまだ専用機の方がいいのかなという気がします。