英語を学校で習い始めてから、よく聞く話だと思いますが、「英英辞書をできるだけ使うと良いよ」という話しを良く聞きます。
私が英英辞書をどのように使ってきたか。という話しを書いてみたいと思います。
私の英英辞書の使用の経歴
私の英英辞書の経歴を辿ってみると
・学生の頃~TOEIC 800点後半
翻訳に困った頃に、インターネットを検索する形で、たまに使っていましたが、英英辞書は殆ど使った事が無かったような気がします。
TOEIC 900点を超えた頃
- 和英辞書ではすっきりしないものをオンラインの英英辞書で調べる。
- 英英辞書を使うのにわりと抵抗はなくなる。(自分では日本の辞書を引くのと割と遜色無いと思っていたが、今思い返すと日本語のようなスピードでは到底読めてなかった)
- スラングなどの辞書に載ってない表現などはオンラインで Google で調べる
TOEIC 950点を超えた頃
- 英英辞書も殆ど日本の辞書と同じ感覚になり、英英辞書でも英和辞書でもどっちでも良くなりはじめる。
- 日本語の訳が大事な時もあるし、日本語の訳では本質的な意味が捉えにくい場合もあるので英英辞書が必要になる時もある。適材適所の使い分けが必要と感じるようになる。
- PC用のオフラインの辞書用にロングマンを購入する(インターネットを検索するよりもソフトの方が若干、情報に早くたどり着きやすいので)
- 和英辞書に良い例文が無い場合は、暗記用の英文として英英辞書に良い例文が無いか探すようになる。
- スラングなどのロングマンに載って無さそうな表現は Google に聞く。
私は基本 PC を仕事で使っているので
英和辞書 → アルクのオンラインPC
英英辞書 → Longman の PC版ソフト
という体制にこの記事執筆時点でなっています。
英英辞書は必要か?
結論から言うと英英辞書は必要だと思いますが、英文を読む速度が遅い段階(TOEIC900くらい?)までは、日本語の辞書では解決しない単語に出会った時に引けば十分かなと思います。
良く「英語の正しい意味を理解するために、英英辞書で引く癖を付けると良いよ」と言われる事がありますが、英語初級者に取っては、英英辞書の平易な文章と言えども、日本語の辞書に比べて恐らく読むスピードは数分の1~数10分の1に落ちているはずです。
辞書は何十回、何百回と使用するものなので、無理に英英辞書を使った効率の低下はかなりの量になると思います。
ですので、個人的には英英辞書は手元に置いておく必要(もしくはインターネットの英英辞書を検索)はありますが、TOEIC の点数が低いうちは(特に Reading の点数が悪い=英文に対する反応速度が悪いうちは)、無理して使用すると逆に勉強の効率が落ちると思うので、おすすめしにくいかな。と個人的には思います。
一方で、英英辞書が大好きで、読んで居るのが楽しいという人は逆にそのまま使用しつづければ、いろんな発見があって良いと思います。
また、逆に英英辞書だと記述があっさりし過ぎて、「本当にこの意味しか無いの?」と思う事があります。和英辞書の方が翻訳パターンが充実しているケースもあるので、両方を適宜使い分けるというのが現在の私のスタイルです。
英語に対するしっくりした日本語の概念が無いケースも多々ありますが、それでも和英辞書は短い日本語で英語の意味を置き換えた、先人達の努力と知恵の結晶なので、和英辞書のメリットもたくさんあります。
「英英辞書をできるだけ使うと良いよ」とは言いますが、日本語訳でしっくりこず、困ったときだけ英英辞書を頼ってみる。という形で気持ち的に無理の無い範囲で英英辞書を使っていけば良いと思っています。
英英辞書だけではかなり不十分
ネットの英語の記事などを読んでいると、LONGMAN ではそもそも単語が載ってない。というケースも実は多いです。
そういう場合は英辞郎を使うか(LONGMANに無くても英辞郎にあると言う事が殆どです)、最新の流行語という事であれば、Urban Dictionary 等を使っています。
英語の参考書の範囲では、必用ないですが、生の英語を扱う場合は、語彙数で勝るネットの辞書というのは必用不可欠だと思います。